雑談したくて友達に電話かけちゃいたくなる本『わたしたち雑談するために生まれてきた、のかもしれない。』
ゆとり世代の女子ふたりの雑談Podcastが書籍になった『わたしたち雑談するために生まれてきた、のかもしれない』。
読んでる間、ちょくちょく「そういや最近、あいつと話してないな、元気かな」って友達の顔を思い浮かべてしまう。夜に電話かけたくなってしまう。LINEするほど具体的な用事は無くて、ただ「元気?」って言いたいだけの。
そのくらい友達同士の雑談がずっと続くのが、この本でした。
著者のかりんさん&ほのかさんは、いま32歳と33歳。私は40代も半ばで「これが更年期ってやつ?」みたいなことを言いたいお年頃だし、子どもは高校生。なので、世代もライフステージも考え方もあれこれ違う。
だけれども、読んでて「あるあるわかる」「だよねえ」が、ずっと続く。
「それってさあ」って、こちらから2人の話には入れない。
そりゃあ、あいつに電話したくなるわけだわ。
「のかもしれない」がいい
タイトルもいいよね。
『わたしたち、雑談するために生まれてきたのかもしれない』ではなくて
『わたしたち雑談するために生まれてきた、のかもしれない』なのがね。
「雑談するために生まれてきた」、と一旦断定してるんだよね。で、「のかもしれない」で脱力させる。
この本の内容にも2人の空気感にもぴったりあってると思う。
ワナチル、ってまさに「ゆとたわ」っぽい
2人のPodcast「ゆとりっ娘たちのたわごと」(通称、ゆとたわ)と言えば、彼女たちが歌うゆる日本語ラップ、ワナチルは好きでよく口ずさむ。
ふゆーすーるーびーとで〜♪ のあたりが特に好き。
この「ワナチル」ってタイトルは「ワナビー チル」の略で、チルを気取りたいけどその道は険しい、ということらしい。元ネタがきっとPodcastのどれかだろうとは思っていたけれど、出会うタイミングもなく曲だけ聞いてたら、この本で元ネタ見つけてうれしかった。
「☆ワナビーチルの矛盾」というタイトルの章です。だいたい曲から感じ取れた通りの内容でなんか安心した。
中身は、ほのかさんが果敢にもチャレンジして見事に散っていった、チルイベントの話。心を乱さない音楽、いつもの仲間と気だるいトーク、今この瞬間のまったりに悠然と身を委ねているふり、演出されたチルな空間。
そんなチル空間は「入門志願です!押忍!!」では入れない何からしい。チル道は険しい。
チルトークの中で収穫だったのは、かりんさんの語る「バンドのボーカルの人が、めっちゃ忙しい時に『あえてゆっくり動く』って言ってたの」の話。
慌て者で粗忽者な僕らは、チルはいいから、焦るときほど呼吸整えてゆっくり落ち着いて一個ずつ進めていきたいと思った。できる自信は無いけれど。目指す気持ちはあって良いよね。
ゆとたわとのご縁
ゆとたわとは、ちょっとだけご縁があることについても、書いとこう。
※先に書いておくと、ご縁はあるけれどもこの本は自分で買って、好きに書いています👍
ゆとたわのメンバーのお一人、ほのかさんは、2017年ごろに広報の勉強会で初めてご挨拶して、音声コンテンツいいよねって話で盛り上がって、オウンドメディア周りでもご一緒できそうですねってなって、オフィスご近所ですしと何度かランチ一緒に食べて、広報として一緒にメディアに提案させていただく機会もあって、広報の勉強会でもよく顔を合わせて、って感じで長年お世話になっている広報仲間です。
そのほのかさんが、お友達のかりんさんと「ゆとりっ娘たちのたわごと」っていうポッドキャストやってるというのを知って、しかもそれがかなり人気でってのも知って。そこからたま〜に聞いて寝落ちしているゆるいファンです。
これからもたまに聴くよ
2人とも、仕事も忙しいしオトナとしてあれこれ気を使うこともあっただろうに、ずっと自分の言葉で考えたことを喋って発信し続けていることをずっと尊敬してた。加えて、ライブ配信やったり、イベントやったり、曲や動画作ったり、さらには書籍にまでなって。ちょっとずつ手を広げてきた活動を、これからも2人のペースでずっと続けてほしいなあと願う。お休みする時期があってもいいしね。休まず突っ走ってもいいしね。