中国SF『三体』、読んでみたいけどとっつきにくそうで未読の人に伝えたいこと
オバマやザッカーバーグ絶賛とかAmazonで映画化とか前評判がやたらすごい中国SF小説『三体』を読み終わったので、みんなにも読んで欲しくてこの記事を書いています。
未読の人に1番伝えたい事は、中国系SFってよくわからないけど難しそうとか暗そうとかとっつきにくい話なんじゃないかなと思われる人もいるかもしれませんが、普通に面白いSFエンターテイメント小説ですよということ。
登場人物もみんな中国語の名前ですけど、主要な人物は少なく、覚えきれないほどは出てきません。注意して欲しいのは、挟み込まれている人物紹介の紙をあまりじっくり読まないこと。知らずに読んだ方が、「え、ここでこの人が??」と驚けて良いと思います。
個人的には、SF作品に求めていない恋愛のごたごたや、苦手なグロテスクな要素がそれほどないのもとても良かったです。
SFならではの難しい原理説明もあるにはあるけれども、まぁざっくりわかれば大丈夫。
小説の冒頭は、文化大革命の辛い描写から始まります。思想と科学の対立について描いているのですが、この最初の部分は重苦しく読み進めるのに難儀します。が、ここを耐えてほしい。二人目の主人公が出てくるまではどうかどうか耐えて欲しい。そっから一気に話が動きます。三体とは何かわかってくるのは中盤以降ですが、そこからはもうページをめくる指が止まらなくなるから。脳内で映像化必至のカッコいいシーンがどんどこ続くから。「えー、そういうことだったのーー?」の連続だから。(「なんでそうなるの??」もたくさんあるけども)
で、問題は、これが三部作の第一巻だと言うことです。すんごいところで終わります。投げっぱなし。マジか。来年の二巻を待つまで語りたいので、みんな読んで欲しい。おわり。
おまけ。中国のニコニコ動画?みたいなサイトbilibiliに「1分でわかる三体」という動画がありました。他にも映画化の予告みたいなのもいくつか。あ、動画見るのは、読み終わってからがよいと思います。 → 一分钟了解三体_哔哩哔哩 (゜-゜)つロ 干杯~-bilibili