壽 かおり @kaoritter 2013年5月13日 00:47 リアル中二時代に書かれた小説「我が名は魔性」が、四半世紀をうっかり超えて今Kindleに。 読む・見る・聴く わたしの中の中2が地団駄踏んで悔しがってて、発売日に読み切ったくせにレビューできなかった。中2が落ち着いてくれたので改めて。 「我が名は魔性」とは、小鳥ピヨピヨのいちるさんが、中二の頃に夜な夜なワープロに書いていたという小説です。 中2(14歳)のとき書いた小説『我が名は魔性』を公開します:小鳥ピヨピヨ わたしがなぜこの本を読んで悔しがってたかっていうと、端的にいうとうまいから。話の展開、構成がしっかりしてる。普通に続きが気になって、読ませてくれるのである。何よりも、数百ページの分量をきちんと完結している(ここ、みんな地団駄するところね)。ヒトラーの時代に作られた人造人間がイエス・キリストを殺しに古代にタイムワープとかいう、トンデモ設定ながら神話考証も人物名も気を使ってちゃんと考えられてる。脳内出血ファンタジーがデタラメになりすぎないバランス。ああ、いちる少年のこだわりが見える。当時のわたしはここまでこんなにこだわってなかった。意味ありげな短歌や散文やポエムばっかり書いてたけれど、今思えば意味は特に無かったよ。。。 一方、視点を一文一文に向けてみると、ああもう「ごめんなさい、私が悪かった!許して!!」と、なぜか自分が謝りたくなるほどの中2妄想爆発してます。やっちまった感たっぷりです。ここを!ここを、楽しんで欲しい。二ページ目くらいから容赦なく来ますので、コーヒーとか飲みながらの読書はやめた方がいいと思います。どうせなら牛乳がいいと思います。 どっぷり中二を経験してきてまだくすぶってるおばちゃんの気持ちで読んだり、そのまんま中二の気持ちで読んだりすることで、一冊で二度楽しめました。 iPhone より この記事の筆者 壽 かおり @kaoritter 毎日リモートワークで働く、IT企業の広報担当。ネットサービスやガジェット好きです。2009年生まれのむすめが一人。もっと詳しくはプロフィールページをご覧ください。 この筆者の記事一覧 関連記事 読む・見る・聴く 2022年10月24日 浅草演芸ホール 羽光氏トリ 読む・見る・聴く 2022年10月11日 社内外のリレーション作りに悩むなら必読『人とのつながりで成果を呼び込む!ひとり広報』 読む・見る・聴く 2022年6月13日 雪組「夢介千両みやげ」と、最近の東京宝塚劇場について 読む・見る・聴く 2021年8月17日 Kindleにあって欲しい読書ログデータを考えてみる 読む・見る・聴く 2019年12月 2日 YouTube「カジサックの部屋」にハマって毎日見てる 読む・見る・聴く 2019年7月30日 中国SF『三体』、読んでみたいけどとっつきにくそうで未読の人に伝えたいこと 前の記事へ 2013年5月の私のMBA裏ステッカー 次の記事へ FirstKiss New York のネイルドレスは派手な花柄が可愛いし、二回分入っててお得感高い