社内外&メディアに響くコーポレートブランディング術を、エン・ジャパン森本さんから学んだ話

@Press さん主催の広報セミナー「エン・ジャパン流!社内外に効くコーポレートブランディングとは」に参加してきました。

en01.jpg

今回の登壇者は、エン・ジャパン株式会社のAKB大好き&ワーママ広報の森本さん。元営業ならではのメディア開拓力&提案力(営業出身広報が気をつけていること。―広報マーケアドベントカレンダー #仕事論 - ensoku!(エンソク) 記事参照)と、大量の調査リリース配信(4/27だけで3本!)がホントすごくて、ワーママ仲間として陰ながらロールモデルにしている広報のひとりです。

今日のテーマは「社内外に効くコーポレートブランディング」ということで、人材業界というレッドオーシャンな中、昨年だけで3000もの記事露出獲得や、オウンドメディア「en soku!」でも社内外に会社のストーリーを届けていくためのノウハウを森本さんからたっぷり伝授いただきました。あと、背中を押してもらえるような、元気をもらえるような内容でした。

以下、個人的に刺さった内容をメモしときます。

広報として自分のパーソナリティーを知ってもらうことは大事

ということで、冒頭は森本さんご自身のパーソナリティーがうかがい知れるエピソードのお話でした。AKBと日本酒を愛する5歳のむすめちゃんがいるワーママ、時短勤務中。

この、自分のパーソナリティを知ってもらうことについては、昨年11月の@Press主催のトレタ 田さんのセミナー(トレタ田さんの「自分の頭で考えよう!」な広報術セミナーを聞いて持ち帰った学びを共有するよ)で話していたことに共感してやってみたそう。日々付き合う社内・社外のかたに自分ってどんな人間か認知してもらうって大事ですね。話しのネタになるしね。

理念から繋がるサービスの価値を、一貫して伝え続けること

エン・ジャパンの事業スタンスは「入社後活躍」。つまり求人系サービスとして入社して終わりではなく、その人材が転職先で活躍するところまで行くところに価値があると考えられているそう。

その理念は、社員を通して、サービスまで一気通貫しています。

en02.jpg

「会社の理念 ー> 理念に共感する社員を採用 ー> 理念を体現したサービスを作る」

会社の考える理念、そしてそれがサービスにどう生きているか、これらを一貫してメディアに伝え「続ける」ことが大事。そして、伝え続けた結果「入社後に活躍するために」という言葉が記事に入っているの見ると、伝わっているなと嬉しく思うという話、広報としては深く共感します。

エンジャパン広報三つの強みとは?

1. 「自社のネタに誰より詳しい」

いきなり、刺さりますね。。広報たるもの、自社のストーリーやサービスについて広く深く知り、いろんな引き出しを持っていなければいけません。

森本さんが、例として出していた以下の2点。すぐに思い浮かぶでしょうか?

  • 会社の営業やエンジニアが一番関心あることってなんだろう?
  • 今日のランチで何が起きていた?

森本さん流の社内情報収集術は、営業の日報チェックや他部署の人とランチ、それと単に社内をうろついて話を聞いているとのこと。

と考えると、弊社シックス・アパートはSAWS(場所・時間とも自由裁量で働ける制度)で居場所がバラバラなので、みんな、何してるか、わからん......!ので、私はたまに広報ブログで社員インタビュー(地方在住の外部スタッフだったエンジニアが、リモートで働く正社員に。「住むところも働き方も変わっていません」 など)したりして、聞き出しています。あと、他チームのSlackをのぞき見ています。

2. 「営業出身」

営業ならではの、「新規開拓、事前準備、ヒアリング、リピート営業、関係構築」と言った営業ノウハウは、広報にそのまんま活かせるとのこと。

森本さんの元営業のノウハウを活かした広報術は、この記事に詳しいですね。「営業出身広報が気をつけていること。―広報マーケアドベントカレンダー #仕事論 - ensoku!(エンソク)

これは本当にすごい。営業マインドは広報には必須だなあと森本さんを見ていて思います。私には全く足りない部分。なので正直、ずっと苦手なことから逃げていましたが、今年は少しは営業マインドを持ってがんばろうと気合いを入れています。

3. 「社内の協力体制がある」

広報あるあるなのが、11時に問い合わせがあって「夕方の番組で使うので、13時までにコメントください」。

こうなったらもう、社内関係者に目の前の通常業務をすっ飛ばして取材のために緊急対応してもらわねば間に合いません。広報の意義が社内に浸透していない場合、目の前の業務が最優先で、広報活動への協力はもらいにくくなります。

だからこそ、日頃から「広報は味方」と思ってもらえるように、社内でコミュニケーションしているそうです。その技のひとつは、全社員への定期メール。メディア掲載情報や業務への活かし方、取材協力者を称賛と言った業務的な内容に加え、ここでも広報の人柄を知ってもらうための自分のエピソードを入れたりして読み物的にしているそうです。面白そう。私もエンの社員じゃないけど読んでみたい。

なお、シックス・アパートは、特別なことは何もしてないけれど、皆さん広報活動に協力的でとても助かります。ありがたいです。

社員のエンゲージメント向上&採用広報に寄与するオウンドメディア「en soku!」

そして最後は、社内ネタを社員と求職者に向けて発信する系のオウンドメディア「en soku!」のお話でした。

「エンで働く社員が自社に興味・関心を持ち、家族や友達に自慢出来るように」を目的に運営しているそうで、広報を中心に社内に数百名のレポーターがいて毎日更新しているそうです。

外から見た会社のイメージ(真面目そう?激務?トップダウン?そもそもあまり知らない?)と、本当の会社の実態(社員仲良し、ボトムアップ、若手抜擢、ワーママ、出戻り社員多い)のギャップを埋めるようなコンテンツを出しています。

このメディアの取材を受けた社員からの声として「実家の両親に働いてる姿を見せることが出来て安心させることが出来ました」「取材のおかげで、これまでのキャリアに関わってくれた人に感謝したい気持ちに」などがあったとのこと。

また、採用広報としては、中途入社社員の81%がen soku! を読んで志望度が挙がったそうです。入社前に社内の雰囲気や社員のイメージができるのは好印象なのですね。

コンテンツは、レポーターを信頼し広報チェックは無しで公開(広報ももちろん目を通し、NGな箇所は修正しているそうです)。社員が読みたくなるコンテンツ作りがポイントだそうです。

社員が読みたくなるコンテンツ作り。社員が読みたくなるコンテンツ作り。。。うちも、がんばります。

まとめ

というわけで、エン・ジャパン森本さん広報セミナーレポでした。

関連記事

前の記事へ

iOS操作自動化アプリ「Workflow」で作った、Dropbox Cameraのレシピを共有します

次の記事へ

今年やりたい100のこと