今年買った一つのバッグで、物の選び方ががらっと変わった

あけみさん「かおりさんの好きな色は何ですか?」
わたし「……カラフルが好きです!」

2022年夏、カスタムオーダーバッグのお店「JOOLIE」のたくさんの布・リボン・ボタン・パーツの引き出しに囲まれたアトリエで、店主のあけみさんの問いかけを受けて、私は自分が好きだったものをやっと思い出した。

マゼンタとかライラックとかレモンイエローとかゴールドとか、それっぽい色の名前を言いかけたけども、違ったわ。わたしは、全部混ざったカラフルな混沌が好きなんだわ。

思えば、学生の頃は好きな格好をしてた。外国の映画に出てくる子どものコスプレみたいな格好をしてた。けれどなんでだか、大人になるにつれて無難を選びがちになった。背が低くずんぐりむっくりでへんてこな体型、洋服の知識も色のセンスもない。だったら、せめて悪目立ちせぬよう、周りに合わせとこう、というつまらない物の選び方をしていた。

JOOLIEでは、バッグの形、ポケットの場所や大きさ、持ち手の長さ、表地と裏地とポケットの布地、持ち手の革素材、ひとつ残らず自分で決められる。あけみさんにうながされて、棚に並ぶ素材を全部見て触って、好きなものを好きに選ぼう!って背中を押してもらって、おもちゃ箱ひっくり返したみたいに机の上に好きな布地だけを並べていたらワクワクが止まらなくなった。

で、できたのがこのバッグ。

好きなものを好きなように並べたバッグを見て、私はこういうのが好きなんだって思い出した。ゴールドが好き、パープルの気分、吉祥柄の青海波はWiFiに似てる、内側はマゼンタピンクをポイントで使って気分上げたい、アンティーク布に描かれたキリンとおじさんのモチーフには「遠くまで見渡せる、どこへでも行ける」と勝手に意味づけして、ご満悦です。

自分に似合ってるかとか、周りにどう思われるかもどうでも良くて、「持ってる私の気分が上がる」これだけを選択基準にするのは、学生時代以来、本当に久しぶりな気がする。

その勢いでメガネも買ったのだ。好きな格好してた大学生の時、仲良かったお友達が働いている眼鏡屋さん「纏オプティカル」で。

友達「どういうの探してる?仕事で使うなら、やっぱり大人っぽいのがいい?」
わたし「ううん、大人っぽくないのが良い。私のテンションあがるやつ」
友達「それでこそ、ことちゃん」

で、選んだのがこちらのメガネ。

十数年ぶりに会った友達とキャッキャ選んだのも楽しかったし、できたメガネも今の私にとても合ってる。

こんな感じで、持ち物や身に付ける物や髪の色なんかもちょっとずつ、自分が好きなものに変えていった2022年でした。2023年はもっとカラフルになる予定です。楽しみです。

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