広報活動の成果、ポイント制で定量評価してみるのはどうでしょう【テンプレ無料公開】

広報マーケティング Advent Calendar 2016の11日目、ことぶき(@kaoritter)が担当します。ひとつ、よろしくお願いいたします m(_ _)m

さて、広報の皆様は取材を受けたり、企画作って提案したり、寄稿したり、メディアに取り上げていただくために日々奔走しているかと思います。自分の活動の成果として公開された記事について、どんな定量評価をしていますか?

広告費換算というのもよく聞くのですが、編集記事に対して「広告換算」は失礼な気がしたり、広告じゃないのに大きな金額を積むのも違うよねえと納得いかず。

かといって、露出した記事数で見る、というのも違和感があります。リリースからのニュース記事、広報が仕掛けた取材記事、予算をかけた広告記事、寄稿記事、こちらの知らぬところで自社や製品について触れてくださった記事、それらの自動転載記事、それぞれ価値は全く違います。大手メディアの記事は、多くのポータルなどに自動転載されますが、それら転載記事で掲載「数」だけを増やしてみても、あんまり意味はありません。

というわけで、私はメディアカバレッジまとめシートに、いくつか追加のフィールドを設け、記事のタイプ毎にポイントを割り振って定量評価しています。

データを追加していく [記事リスト] シート

日付、トピック、記事種別、記事タイトル、URL、like数、媒体名、記者名、備考の順で並んでいます。日付が年、月、日、年月日の4フィールドに分かれているのは、ピボットテーブルでの集計やソートに便利だからです。年、月、日の3つのフィールドを入力すれば、年月日はDATE関数が自動で作ってくれるようになっています。

普段は記事が公開されるたび、ここに追記しています。

割り振るポイントを決める [記事種別の定義] シート

次のシートが、ポイント付与基準を記載しておくマスターテーブルになります。記事種別名、概要、ポイントの順で並んでいて、種別毎に、自社基準の露出価値に応じて1〜20くらいのポイントを振っています。下の例はサンプルです。ニュース・レビュー・寄稿・言及のみ・取材・転載、と分けてみました。

ここのポイント決めが肝で、広報活動の目的によって各社毎に異なるものです。どういうタイプの露出に対してポイントを付与する/しないは、メディア露出の量や傾向、そして広報活動の目的ごとに決まります。テンプレートでは記事の種別(ニュース・取材・寄稿など)で分類しましたが、他にも、内容のポジネガ、メディアの種別(TV、新聞、Web、講演など)や規模、テーマごとといった切り口もあるでしょう。自社ならではの切り口を見つけて、価値が高いものには高い点数を、ほどほどのものにはほどほどの点数をつけていきましょう。

集計用ピボットテーブル

そして、集計用のピボットテーブルの入ったシートです。各月、記事種別毎にどれだけの数の露出があったのかのテーブル、そしてその右側には件数*種別毎のポイント数を掛け合わせた数字をまとめたテーブルがあります。

下の埋め込みスプレッドシートの右側をスクロールしてご覧ください。 このサンプルの場合だと記事数は11月は4件、12月は2件でした。ポイントでは11月が25点、12月が15点になっています。

このほかにも様々な切り口でピボットテーブルを作ることで、時系列や、前回のリリース時、トピックごとの露出量と傾向の把握と目標設定に役立ちます。

テンプレート共有します

ダミーデータ入りのテンプレートを、Google スプレッドシートで作りました。

メディアカバレッジまとめ テンプレート

リンク先のテンプレートをコピーして、ご利用ください。付与するポイントに関しては、ぜひ御社オリジナルで作ってみてくださいね。

このシート、使ってみたよ!って方がいたら、@kaoritter まで教えてください。喜びます。

後半のアドベントカレンダーも楽しみにしています

というわけで、広報マーケティング Advent Calendar 2016、11日目でした。

一個前のベンチャー広報きよしさんによる、「広報にはアウトプット力が足りない気がする:広報LT大会をやってみて」記事、いいこと書いてありましたね。

悩んでいることでも失敗したことでも何でもいいんです。
経験は、アウトプットしてはじめて知識になります。

そして一人ひとりの経験が広報業界全体のノウハウになっていく。
私はそう思っています。

広報だからってメディアにばっかりプレゼンしてないで、その先の読者や仲間にも直接語りかけてもいいと思うのですよ。広報マーケティング Advent Calendar 2016、後半まだまだ余裕有ります。広報の参戦をお待ちしています。「広報マーケティング」アドベントカレンダーなので、マーケの人も大歓迎です。

明日の分は、りっちゃ(@r1ccha)さんが書いてくれるということで一安心です。13日目以降の執筆者も楽しみにしています。

最後に、この記事の執筆に当たってご意見やヒントをくださった、本アドベントカレンダー企画主催の加藤恭子さん、ありがとうございました!

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